職員のつぶやき
「南方〇〇〇」(2)
こんにちは。
子馬です。続きです。
戦地からのたよりには、日時や
所属部隊の現在地、行動などを
書くことができませんでした。軍事機密だからです。
かわりに寿一は「南方○○○」の町の様子を書きました。
道の両脇に山のように積まれて売られている
青々とした新鮮なバナナ、パイナップル。
「母上はお好きでしたね」
船便でお母さんに送りたいと書いています。
このあと寿一は、インパール作戦に従軍します。
過酷な行軍から生還したにもかかわらず、
その後の戦いで亡くなりました。
「南方○○○」は、台湾でした。
これらのことは、戦後
ご遺族の方が調査をして、わかったことです。

調査の内容をまとめた本。
寿一の弟(元海軍兵士)の語りの形で書かれています。
寿一の弟(元海軍兵士)の語りの形で書かれています。
「南方〇〇〇」(1)
こんにちは。
子馬です。
R0505「刈羽郡中里村相野原岡家資料」には
戦地からのたよりが5点、含まれています。
刈羽郡中里村は、現在の小国地域。
相野原に生まれた岡 寿一(としいち)は、
二十歳で応召、中国戦線へ派遣されました。
5点のたよりのうち4点は、中国からの葉書です。
葉書のなかで寿一は、屋根の雪下ろしや
道付けの心配をしています。大陸の厳しい冬を経験しながら、
雪深い故郷の冬を思い出していたのでしょう。
残りの1点は、中国から南方へ転戦する途中、
補給のために寄港した町で書かれたものです(写真右)。
寄港地の地名はなく、「南方○○○」となっています。
これが最後のたよりとなりました。

寄港地で偶然、近郷・鷺之島出身の兵士に出会い、
寿一は彼にこの手紙を託しました。
寄港地で偶然、近郷・鷺之島出身の兵士に出会い、
寿一は彼にこの手紙を託しました。
研修
こんにちは。
子馬です。
夏休みの期間を利用して、市内の
小・中学校教職員の研修会が開催されました。
長岡市内の学校につとめていても、
市外・県外出身の方もいることでしょう。
長岡の歴史について学んだり
資料の利用の仕方を知ってもらったりして、
歴史文書館をどんどん活用し、
授業などにいかしていってほしいなと思います。
今回は研修会でしたが、
個人的にも利用してもらえたらうれしいです。
お待ちしています。
夏の花壇
暑さに負けず咲き誇る歴史文書館の花たちです。
お散歩がてら見ていってください。

モミジアオイ パイナップルリリー
お散歩がてら見ていってください。
モミジアオイ パイナップルリリー
歴史文書館に行ってみよう!
こんにちは。
子馬です。
歴史文書館では、現在
第9回常設展を開催中です(8月24日まで)。
初の試みで、小・中学生の皆さんに向けた
展示の内容になっています。
絵図や、昔の小学校の教科書など
彩り鮮やかな資料にイラストを添えたりして、
小学生や中学生の皆さんの心に届くような
展示を心掛けたつもりです。
「わかりやすい解説」を作るのはむずかしい…
と、子馬は実感しました。
もし意味のわからない言葉があったら、
遠慮しないで職員に声を掛けてみて。
できる限りわかりやすく、答えます。
展示の準備作業中 あ、これは信濃川だね!