活動記録-2015年(平成27年)

長岡藩士の伝記をよみとく

古文書解読講座「古文書にみる長岡のすがた」の第2回講座は、「長岡藩士の伝記」がテーマ、講師は長岡郷土史研究会会員の桜井奈穂子さんです。

テキストとなった「貴茂先生略伝」(反町茂雄文庫・長岡市立中央図書館所蔵)は、長岡藩士で代々、馬医をつとめた長澤家の初代・長澤貴茂(1719~1801)の伝記です。長岡藩士の伝記は大変珍しく、城下町長岡に暮らした武士のすがたをほうふつとさせる講義内容に参加者一同興味深く耳を傾けました。

なお、「貴茂先生略伝」の執筆者・長澤茂好は、長岡市史双書№54『江戸時代の旅と旅日記(2)』(平成27年3月発行)に収録した旅日記「陸奥の編笠」も記しています。

 

長岡市資料整理ボランティア発足10周年!

9月1日(火)互尊文庫正面入口のディスプレーを、「長岡市資料整理ボランティア発足10周年」をテーマに模様替えしました。

中越大震災をきっかけに発足した長岡市資料整理ボランティアが、この10月に、活動開始から10周年を迎えます。

活動内容を紹介したパネルや、文書資料室がメンバーに発行しているボランティア通信を展示していますので、お立ち寄りの際には、是非ご覧ください。

長岡市資料整理ボランティアは、随時メンバーを募集しています。文書資料室まで、お気軽にお問い合わせください。

2015長岡市資料整理ボランティア募集ちらし.pdf


 


山古志地域の文書資料整理を行いました

8月28日(金)、新潟歴史資料救済ネットワーク、新潟大学人文学部、山古志支所地域振興課教育支援係、長岡市立中央図書館文書資料室が連携を組み、山古志地域の文書資料の保全作業を行いました。会場は、旧種苧原小学校です。
午前中は、保存箱の中の、防虫剤の入れ替え作業を行いました。40名を超える参加者が3つの班に分かれ、800以上もの防虫剤を取り替えました。
午後は、旧虫亀小学校に移動。「第9回山古志の歴史を語る会」(主催:山古志公民館)に参加し、山古志の民具と人々の関わりについて、民具整理10年の経験をふまえた興味深いお話をうかがうことができました。

 




「古文書にみる長岡のすがた」開講

長岡郷土史研究会と連携して開催する古文書解読講座「古文書にみる長岡のすがた」が始まりました。全6回の会場は、中央公民館大ホールです。

開講式に引き続いて行われた第1回講座の講師は長岡郷土史研究会会員の樺澤幸子さんです。テーマは、「長岡城下の大火~俊治火事之事~」。天保12年(1844)に城下の大部分を焼失し、幕末の長岡藩政に大きな影響を与えた大火事に関する古文書を読み解きました。

古文書解読講座は、今年度より多くの市民から年間を通して古文書に親しんでもらえるよう、開催期間と内容を大幅にリニューアルしました。そのため、5・6月に開催した初級者向け講座「古文書のいろは」の受講生も継続して本講座を受講しています。申し込み者数は約80人となり、会場は学ぶ意欲にあふれる参加者の熱気に包まれています。

 

長岡市史双書を読む会(3)を開催しました

7月22日(水)、長岡市史双書を読む会を開催しました。最終回となる今回は、長岡郷土史研究会会員の田所和雄さんを講師に、前回に引き続き「奥羽行」を読みました。金華山や松島、湯殿山や立石寺など、東北地方の名所旧跡について詳しい解説を聞かせていただきました。

今年度の市史双書を読む会は、90名を超える方から参加の申し込みをいただきました。ありがとうございました。江戸時代の旅を楽しんでいただけたでしょうか。文書資料室では、皆様からご好評いただいている「江戸時代の旅日記」シリーズの続刊を、今後も検討していきたいと考えております。

 

 

新潟歴史資料救済ネットワーク連携10年!

新潟歴史資料救済ネットワーク(事務局:新潟大学・矢田俊文研究室)と連携した東日本大震災避難所資料の整理を、長岡震災アーカイブセンター「きおくみらい」で開催しました。

新潟歴史資料救済ネットワークは、中越大震災を機に組織された新潟大学の教官・学生、県内の博物館・文書館等の職員などで構成されるボランティア団体です。被災した文化財・歴史資料の救出活動や、災害復興関連資料の整理作業などを行っています。同ネットワークと長岡市は、平成17年5月から連携を開始し、今年で10年目を迎えます。

当日は、23人が参加。「長岡市災害復興文庫」資料のうち、市内に開設された東日本大震災避難所(長岡市新産体育館避難所)資料、約500点の目録を作成しました。回覧板を使用した避難者への情報伝達など、長岡市の避難所運営のノウハウを資料から振り返る機会にもなりました。


 

長岡市資料整理ボランティアの活動を行いました

7月9日(木)、長岡市資料整理ボランティアの活動を行いました。場所は、互尊文庫3階学習室です。

午前中は新聞資料の整理を行い、午後は古文書整理を行いました。蒸し暑い中、のべ24名ものメンバーが参加し、汗をかきながらも資料整理に励みました。

なお、8月の活動はお休みになります。メンバーの皆様、ゆっくり静養して、9月からの長岡市資料整理ボランティア10周年記念行事に備えてください。ご協力ありがとうございました!

 

長岡市史双書を読む会(2)を開催しました

7月8日(水)、長岡市史双書を読む会を開催しました。2回目となる今回は、前後半に分け、長岡郷土史研究会会員の田所和雄さんと、文書資料室の桜井奈穂子嘱託員が担当しました。

前半は、「陸奥の編笠」の続きです。会津藩校日新館の視察、白川藩・棚倉藩の探索、津川から村松へ向かう間道「小川通り」「沼越」の部分を読みました。

後半のテキスト「奥羽行」は、東北地方の名所旧跡をめぐる旅日記です。写真を見ながら詳しい解説を聞かせていただきました。

次回も引き続き、金華山や松島などの名所をめぐります。皆様のご参加をお待ちしています。


 

長岡市史双書を読む会(1)東北への旅「陸奥の編笠」①を開催しました

7月1日(水)、長岡市史双書を読む会を開催しました。会場は、中央図書館講堂、文書資料室桜井奈穂子嘱託員が講師をつとめました。

テキストは、長岡市史双書最新刊No.54『江戸時代の旅と旅日記(2)東北への旅①』です。「陸奥の編笠」は、長岡藩士の長沢茂好と柳町年綱の東北地方探索日記です。

この日は新潟町を出発し、まずは新発田藩を探索。赤谷や綱木を通り、会津藩を探索するところまでを読み進めました。

84名もの方にご参加いただき、皆で長岡藩士たちの東北探索に思いを馳せました。