職員のつぶやき
「南方〇〇〇」(1)
こんにちは。
子馬です。
R0505「刈羽郡中里村相野原岡家資料」には
戦地からのたよりが5点、含まれています。
刈羽郡中里村は、現在の小国地域。
相野原に生まれた岡 寿一(としいち)は、
二十歳で応召、中国戦線へ派遣されました。
5点のたよりのうち4点は、中国からの葉書です。
葉書のなかで寿一は、屋根の雪下ろしや
道付けの心配をしています。大陸の厳しい冬を経験しながら、
雪深い故郷の冬を思い出していたのでしょう。
残りの1点は、中国から南方へ転戦する途中、
補給のために寄港した町で書かれたものです(写真右)。
寄港地の地名はなく、「南方○○○」となっています。
これが最後のたよりとなりました。

寄港地で偶然、近郷・鷺之島出身の兵士に出会い、
寿一は彼にこの手紙を託しました。
寄港地で偶然、近郷・鷺之島出身の兵士に出会い、
寿一は彼にこの手紙を託しました。