活動記録-2014年(平成26年)

リレー講演会「災害史に学ぶ」第4回

第4回講演会の演題は「文政大地震と与板」、講師は新潟県立巻高等学校長の本田雄二さん、会場はよいたコミュニティセンターです。

講師の本田さんは、平成11年に刊行された『与板町史』の編集・執筆委員として、江戸時代の与板地域に関する調査・執筆を担当され、編集紀要『町史よいた』第1集に「文政大地震と与板」を発表しています。

約90名が参加した講演会では、文政11年(1828)に発生し、現在の三条市、見附市、長岡市などに甚大な被害を及ぼした地震における与板地域の被害と救済を中心に、良寛が生きた時代の大震災にせまりました。

リレー講演会「災害史に学ぶ」は、12月まで開催しています。

参加は随時受付中ですので、詳細は下記からご覧ください。

 

長岡市史双書を読む会 第3回開催

文書資料室の桜井奈穂子嘱託員が講師を務め、「海岱日録~詩画の娯を成す旅①」と題し、江戸時代の旅日記を読み解きました。

「海岱日録」は、村役人・清水雪海と長岡藩士・小林誠斎(虎三郎の父)の旅の記録です。

今回の講座では、旅立ちから善光寺・伊勢・大坂までの日記を読み進めました。

旅路の風景や様々な人々との出会いなどが綴られており、ユーモラスなエピソードに、会場が笑いに包まれる一幕もありました。

 

リレー講演会「災害史に学ぶ」第3回

第3回講演会の演題は、「日本政治史の中の大竹貫一~大竹邸記念館史料の「発見」と保存~」、講師は東京大学先端科学技術センター協力研究員の佐藤健太郎さんです。

会場の中之島コミュニティセンターは講演会開催日に誕生祭を開催中。

講演会には125名の参加がありました。

講師の佐藤さんは、岩手県出身。

東京大学法学部卒業後、平成24年に東京大学大学院で博士号を取得し、日本政治史の研究と歴史資料の保存に取り組む、気鋭の研究者です。

講演会では、佐藤さんが今年3月まで在籍していた東京大学大学院法学政治学研究科附属近代日本法政史料センター原資料部による大竹邸記念館所蔵資料をマイクロフィルム化した成果をふまえつつ、治水事業に尽力した中之島地域出身の政治家・大竹貫一の人物像にせまりました。

なお、当日は講演前に大竹邸記念館所蔵資料のマイクロフィルム受贈式も開催しました。

東京大学大学院法学政治学研究科附属近代日本法政史料センター原資料部の國分航士さんより、中之島支所長にマイクロフィルムが手渡されました。

リレー講演会「災害史に学ぶ」は、12月まで開催しています。

参加は随時受付中ですので、詳細は下記からご覧ください。

 

リレー講演会「災害史に学ぶ」第2回

第2回講演会の演題は、「「八犬伝」にみる二十村の世界~災害に負けない山のくらし~」、講師は元山古志村史編集委員の滝沢繁さん、会場はやまこし復興交流館おらたるです。

滝沢さんは、『山古志村史』通史で近現代の歴史の調査・執筆を担当されました。

中越大震災発生後は、山古志地域の文書資料の保全活動に取り組み、種苧原地区出身で小説『野分』(夏目漱石/著)の主人公のモデルとして知られる教育者・坂牧善辰に関する研究を進めています。

講演会には約60人が参加し、滝沢馬琴の『南総里見八犬伝』に描かれた「牛の角突き」を中心に、かつて「二十村」(にじゅうむら)と呼ばれていた山古志地域の歴史と文化、そして、震災復興に向けた取り組みについて学びました。

リレー講演会「災害史に学ぶ」は、12月まで開催しています。

参加は随時受付中ですので、詳細は下記からご覧ください。

 

新潟県立文書館で7.13水害避難所資料を展示中!

平成16年7月13日に発生した7.13水害(新潟・福島豪雨)からまもなく10年を迎えます。

新潟県立文書館(新潟市中央区)では、常設展示「平成16年7月新潟・福島豪雨「7.13水害」から10年~記録が伝える災害の記憶~」を開催しています。

長岡市が所蔵する歴史資料から、7.13水害の避難所資料を中心に、中越大震災、東日本大震災の避難所運営に関する資料などを展示しています。

会期は、7月27日(日)までです。

ぜひ、足をお運びください。

展示の詳細は、新潟県立文書館ホームページをご参照ください。

 新潟県立文書館ホームページ(外部リンク)

 

リレー講演会「災害史に学ぶ」第1回講演会

第1回の講師は、新潟大学人文学部教授・矢田俊文さんです。

開会式に続く講演では、長岡藩主牧野家の記録を中心に、江戸時代に発生した地震・津波・洪水を解説し、地域で過去に起こった災害被害の実態を把握することの大切さを説かれました。

約100名の参加者は、講演を興味深く聞き入りました。

リレー講演会「災害史に学ぶ」は、12月まで開催しています。

参加は随時受付中ですので、詳細は下記からご覧ください。

 

新潟地震に関する写真パネルを展示

昭和39年(1964)6月16日13時1分、粟島南方沖40Kmを震源地とするマグニチュード7.5の地震が発生しました。

その新潟地震発生から、今年で50年になります。

互尊文庫正面入口ディスプレーに、新潟地震の写真パネルや地震発生を伝える当時の新潟日報新聞記事、新潟地震に関する書籍などを展示しています。

なお、新潟市歴史博物館は、8月24日まで「新潟地震展」を開催しています。

文書資料室所蔵の中越大震災避難所資料も展示されていますので、あわせてご覧ください。

 

所蔵資料見学会を開催!

長岡市資料整理ボランティアの活動を行いました。

今月は、ボランティアメンバー交流会として、所蔵者のお宅を訪ねました。

戊辰戦争、長岡空襲、中越大震災を経てなお、生活の場に残った様々な歴史資料を見学しました。

また、所蔵者の方から歴史資料にまつわる興味深いお話を伺い、大変有意義な時間を過ごすことができました。

長岡市資料整理ボランティアでは、所蔵者と連携した活動を続けていきます。

興味のある方はぜひ、文書資料室までお問い合せください。

 長岡市資料整理ボランティア募集ページを見る

 

古文書解読講座「古文書に見る長岡のすがた」開講!

平成26年度古文書解読講座「古文書に見る長岡のすがた」を開講しました。

入門コースと一般コースに分かれ、全8回(第5・8回のみ合同)にわたって古文書の解読を学びます。

第1回は、入門コースの講師を文書資料室・田中洋史主査が、一般コースの講師を桜井奈穂子嘱託員がそれぞれ務めました。

今年度は、「江戸時代の旅」を主なテーマとしたテキストを使用し、入門コース・一般コース共に、4月29日にオープンした、さいわいプラザの中央公民館が会場となります。

 

長岡市史双書を読む会 第1回開催

第1回「長岡市史双書を読む会」を中央図書館講堂で開催しました、

「長岡市史双書を読む会」は、長岡市史双書をテキストに使用して、広く市民の方に長岡の歴史について深く知ってもらう会です。

今年度は、最新刊となるNo.53『江戸時代の旅と旅日記(1)~伊勢・大坂・京都・江戸・鎌倉・日光・草津』がテキストとなり、江戸時代の長岡の人びとの旅を学びます。

第1回目は、文書資料室田中洋史主査が講師を務め、「江戸時代の旅と旅日記~寺社参詣・名所旧跡をめぐる旅」と題し、語りました。

「長岡市史双書を読む会」は、1回のみの受講も受け付けています。

今回の読む会は、66人もの参加者がありましたが、まだまだ参加受付中です。

興味のある方は、お気軽に文書資料室までお申し込みください。

 

長岡市資料整理ボランティア活動開始

平成26年度最初の活動として、新潟日報夕刊の新聞資料整理を行い、のべ16名の方が参加しました。

今年度、長岡市資料整理ボランティアでは、中越大震災10周年に関する企画やボランティアメンバーの交流会などを予定しています。

長岡市資料整理ボランティアは、随時メンバーを募集しています。あなたも活動に参加してみませんか。お気軽に文書資料室までお問い合わせください。

 長岡市資料整理ボランティア募集ページを見る

 

山内写真館資料写真展を見学しました

十日町情報館ギャラリーで開催された、山内写真館資料写真展を見学しました。

この写真展は、明治時代より100年続いた山内写真館から十日町情報館に寄託された4万8千点に及ぶ被災した資料を後世に残すため、十日町古文書整理ボランティアのメンバーが整理してきたものを展示する恒例行事となっています。

5回目の開催となる今回のテーマは、『昭和の十日町 雪と機(はた)と人びとの暮らし』です。

除雪車が登場する以前の雪に埋もれる町景色や、織物業と共に躍動した昭和の十日町の写真を集めました。

来場者が写真の中に見つけた当時の地域情報も続々と寄せられ、会場は古き良き十日町を懐かしむ人びとの熱気に包まれていました。

 

与板地域の戦国時代を文書資料から探る

長岡市与板公民館事業「与板を学ぼう歴史講演会」で、文書資料室職員が「室町・戦国時代の山東郡・古志郡と与板・直江家」と題して講演しました。

講演会では、『与板町史』に紹介される飯沼家・直江家に関する歴史資料から、戦国時代の与板地域の歴史を読み解きました。

会場の与板公民館本与板分館は、昭和3年に竣工した旧公会堂の一部を利用した由緒ある建物です。

そして、本与板地区は本与板城を中心に、戦国時代のムラのすがたを今に残す、NHK大河ドラマ「天地人」ゆかりの地です。

文書資料室は、このような、郷土の歴史に関する公民館活動への支援を積極的に行っています。

 

「復興びな」を展示しています

互尊文庫正面入り口のディスプレーを「復興びな」に模様替えしました。

「復興びな」は中越大震災の時に、中央図書館避難所で11日間を過ごした南雲タカ氏により寄贈されたものです。

避難して5日目に食したという、温かいカップめんの美味しさへの感激と「復興するぞ」という思いを込めて「復興びな」は作られました。

愛らしい「復興びな」を是非ご覧ください。

 

神戸市で災害アーカイブの取り組みを報告

阪神・淡路大震災資料の保存・活用に関する研究会の主催で、「被災地図書館との情報交換会」が開催されました。

会場は、阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター(神戸市)です。

岩手・宮城県の県立・大学図書館と、神戸大学及び兵庫県内の関係機関の職員等の参加がありました。

文書資料室の職員は、「新潟県長岡市における東日本大震災避難所史料の収集・保存・整理と研究」と題して活動を報告しました。

翌日には、神戸大学附属図書館震災文庫と大阪府立中央図書館を視察しました。

大阪府立中央図書館では、3月12日まで開催されている「歴史地震に学ぶ「震災と復興」展」を見学しました。

今年は、中越大震災の発生から10年目の節目です。

文書資料室は、全国の関係機関と連携して、災害と復興をかたりつぐ取り組みを進めていきます。

 

市政出前講座を開催しました

「古正寺の杜」で市政出前講座を開催しました。

テーマは、「長岡藩牧野家と河井継之助」。

『郷土長岡を創った人びと』『ふるさと長岡の人びと』をテキストに、長岡の人物史をひも解きました。

文書資料室では、長岡市の刊行物をテキストにした市政出前講座を随時受け付けています。

詳しくは、こちらをご覧ください。

「北越雪中実景」を展示しています

明けましておめでとうございます。

謹んで新年のお慶びを申し上げます。

互尊文庫正面入口のディスプレーを「北越雪中実景」(パネル)に模様替えしました。

「北越雪中実景」は、明治18年に長岡在住の絵師片山翠谷と片桐遜堂によって描かれた画集で、長岡の冬の暮らしを紹介しています。

また、2階の閲覧室では片山翠谷の下絵(実物)も展示しており、『図書館の窓から』No.143(平成26年1月1日発行)の「文書資料室だより」に紹介記事を掲載しましたので、あわせてご覧ください。

本年も、文書資料室をよろしくお願いします。