活動記録-2014年(平成26年)

リレー講演会「災害史に学ぶ」第6回

第6回講演会の演題は「日本海に沈んだ焼き物~海難事故にまつわる地域文化~」、講師は長岡市立科学博物館文化財係主査の加藤由美子さん、会場は寺泊支所です。

加藤さんは、平成11年に旧寺泊町役場職員に採用され、埋蔵文化財の発掘調査などに従事。

平成23年より、新潟県海揚り陶磁器研究会の長岡・出雲崎地域の担当として、海から引き揚げられた土器・陶磁器等の総合調査を行っています。

111名が参加した講演会では、中世・近世の日本海を舞台に繰り広げられた交易と、その無事を祈る船主たちの思いについてお話いただきました。

神仏への祈り、海上での禁忌、日本海に沈んだ焼き物、二面神社の御神体、北前船と船絵馬などについての多角的な考察に、参加者一同が興味深く聞き入っていました。

リレー講演会「災害史に学ぶ」は、12月まで開催しています。

参加は随時受付中ですので、詳細は下記からご覧ください。

 

十日町市古文書整理ボランティア交流会

長岡市資料整理ボランティアの活動で、十日町市古文書整理ボランティアとの交流会を行いました。

十日町市古文書整理ボランティアは、平成20年から中越地震で被災した旧・山内写真館(十日町市)の写真資料整理作業を行い、定期的に写真展を開催してきました。

今回の交流会では、十日町情報館ギャラリーで8月16日(土)~24日(日)まで開催されている写真展「中俣正義・山内与喜男二人展~十日町・むらとまちの暮らし~」を見学。

記念講演会「むらとまちの暮らしを写す2人―中俣正義・山内与喜男」を聴講し、十日町市古文書整理ボランティアメンバーとの茶話会に参加しました。

お盆の最中であり、しかもあいにくの天気でしたが、長岡市資料整理ボランティアのメンバーは8名の方が交流会に参加しました。

被災資料の整理をライフワークとするメンバー同士の、楽しい交流会となりました。

 

長岡花火に関する展示物に模様替えしました!

8月2日(土)、3日(日)は、待ちに待った「長岡まつり」です。

互尊文庫正面入り口のディスプレーを、「長岡花火の今と昔」をテーマに模様替えしました。

北地域図書館所蔵の花火玉(レプリカ)や明治時代の煙火目録(写し)などを、8月末まで展示していますので、お立ち寄りの際には是非ご覧ください。

 

リレー講演会「災害史に学ぶ」第5回

第5回講演会の演題は「脇野町代官所管内の村々にみる天保の飢きんと救済~秋山郷を中心に~」、講師は長岡郷土史研究会会員の本山幸一さん、会場は三島支所です。

本山さんは、県内の小中学校で長年、教鞭をとられるとともに、『長岡市史』『津南町史』などの市町村史の執筆など、県内の地域史研究に関する多数の著書・論文を発表しています。

約90名が参加した講演会では、三島地域にあった脇野町代官所が所管する秋山郷で発生した「天保の飢きん」を中心に、その被害状況と三島郡片貝村(現小千谷市片貝町)の酒造業・佐藤佐平治による救済事業についてお話しいただきました。

江戸時代のムラを襲った災害の実像と、それに対応していく人びとの姿に、参加者一同が興味深く聞き入っていました。

リレー講演会「災害史に学ぶ」は、12月まで開催しています。

参加は随時受付中ですので、詳細は下記からご覧ください。

 

東日本大震災避難所資料整理を行いました

まちなかキャンパスにて、新潟歴史資料救済ネットワークと合同で東日本大震災避難所資料整理を行いました。

今回の作業は、長岡市内に開設された避難所のうち、老人憩いの家「夕映荘」、志保の里荘、老人福祉センター「皆楽荘」に開設された避難所資料の目録の作成です。

細かく根気が必要な作業ですが、23名もの参加があったこともあり、避難所3か所の目録作成を終えました。

また、新潟歴史資料救済ネットワークのメンバーとして、学生たちと共に参加した新潟大学の教官の皆様から、避難所資料の整理・保存・活用について貴重なお話を伺うことも出来ました。