活動記録-2014年(平成26年)
長岡市資料整理ボランティア活動開始
平成26年度最初の活動として、新潟日報夕刊の新聞資料整理を行い、のべ16名の方が参加しました。
今年度、長岡市資料整理ボランティアでは、中越大震災10周年に関する企画やボランティアメンバーの交流会などを予定しています。
山内写真館資料写真展を見学しました
十日町情報館ギャラリーで開催された、山内写真館資料写真展を見学しました。
この写真展は、明治時代より100年続いた山内写真館から十日町情報館に寄託された4万8千点に及ぶ被災した資料を後世に残すため、十日町古文書整理ボランティアのメンバーが整理してきたものを展示する恒例行事となっています。
5回目の開催となる今回のテーマは、『昭和の十日町 雪と機(はた)と人びとの暮らし』です。
除雪車が登場する以前の雪に埋もれる町景色や、織物業と共に躍動した昭和の十日町の写真を集めました。
来場者が写真の中に見つけた当時の地域情報も続々と寄せられ、会場は古き良き十日町を懐かしむ人びとの熱気に包まれていました。

与板地域の戦国時代を文書資料から探る
長岡市与板公民館事業「与板を学ぼう歴史講演会」で、文書資料室職員が「室町・戦国時代の山東郡・古志郡と与板・直江家」と題して講演しました。
講演会では、『与板町史』に紹介される飯沼家・直江家に関する歴史資料から、戦国時代の与板地域の歴史を読み解きました。
会場の与板公民館本与板分館は、昭和3年に竣工した旧公会堂の一部を利用した由緒ある建物です。
そして、本与板地区は本与板城を中心に、戦国時代のムラのすがたを今に残す、NHK大河ドラマ「天地人」ゆかりの地です。
文書資料室は、このような、郷土の歴史に関する公民館活動への支援を積極的に行っています。

「復興びな」を展示しています
互尊文庫正面入り口のディスプレーを「復興びな」に模様替えしました。
「復興びな」は中越大震災の時に、中央図書館避難所で11日間を過ごした南雲タカ氏により寄贈されたものです。
避難して5日目に食したという、温かいカップめんの美味しさへの感激と「復興するぞ」という思いを込めて「復興びな」は作られました。
愛らしい「復興びな」を是非ご覧ください。

神戸市で災害アーカイブの取り組みを報告
阪神・淡路大震災資料の保存・活用に関する研究会の主催で、「被災地図書館との情報交換会」が開催されました。
会場は、阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター(神戸市)です。
岩手・宮城県の県立・大学図書館と、神戸大学及び兵庫県内の関係機関の職員等の参加がありました。
文書資料室の職員は、「新潟県長岡市における東日本大震災避難所史料の収集・保存・整理と研究」と題して活動を報告しました。
翌日には、神戸大学附属図書館震災文庫と大阪府立中央図書館を視察しました。
大阪府立中央図書館では、3月12日まで開催されている「歴史地震に学ぶ「震災と復興」展」を見学しました。
今年は、中越大震災の発生から10年目の節目です。
文書資料室は、全国の関係機関と連携して、災害と復興をかたりつぐ取り組みを進めていきます。

市政出前講座を開催しました
「古正寺の杜」で市政出前講座を開催しました。
テーマは、「長岡藩牧野家と河井継之助」。
『郷土長岡を創った人びと』『ふるさと長岡の人びと』をテキストに、長岡の人物史をひも解きました。
文書資料室では、長岡市の刊行物をテキストにした市政出前講座を随時受け付けています。
詳しくは、こちらをご覧ください。
「北越雪中実景」を展示しています
明けましておめでとうございます。
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
互尊文庫正面入口のディスプレーを「北越雪中実景」(パネル)に模様替えしました。
「北越雪中実景」は、明治18年に長岡在住の絵師片山翠谷と片桐遜堂によって描かれた画集で、長岡の冬の暮らしを紹介しています。
また、2階の閲覧室では片山翠谷の下絵(実物)も展示しており、『図書館の窓から』No.143(平成26年1月1日発行)の「文書資料室だより」に紹介記事を掲載しましたので、あわせてご覧ください。
本年も、文書資料室をよろしくお願いします。
