2013年10月の記事一覧
「おらたる」で山古志の歴史を語る
山古志公民館・山古志支所地域振興課教育支援係との共催事業「第7回 山古志の歴史を語る会」を開催しました。
会場は、10月23日(水)に開館したばかりの「やまこし復興交流館 おらたる」。同館の愛称「おらたる」は、山古志地域の方言で「わたしたちの場所」という意味だそうです。
今回の「語る会」は、そんな「おらたる」のオープンを記念して「やまこし復興交流館がつなぐ地域の未来」と題して行いました。講師は、新潟大学人文学部教授・池田哲夫さんと「おらたる」学芸員・筑波匡介さんが務めました。
池田さんは、木籠集落の皆さんが水没した被災家屋を「災害を考えるための資源」として保存・活用する取り組みを紹介。被災家屋という民俗資料を通して、地域の人々の生きる知識を伝えていくことの意義を語りました。筑波さんは、「おらたる」の開館に至るまでの経過と、そのコンセプトを解説。「地域の人に愛され使われていく施設」になって欲しいと話しました。
文書資料室では、今後も地域と連携しながら郷土の歴史を未来へ伝えるための取り組みを続けていきます。
宮本地区の「ふるさと2丁目探訪会」で歴史講座を開講しました
文書資料室は、地域の皆さんの歴史学習を支援する活動を行っています。宮本地区で「ふるさと2丁目探訪会」が開催されました。
当日は朝から雨模様で、西宮本城・宮本神社・不動院などを歩く史跡ハイキングは中止。宮本2丁目集落センターにおいて、文書資料室職員が「戦国時代の「西宮本城」「夕霧伝説と乱穴」~長岡市史でよむ宮本の古城跡~」と題して講演しました。
上杉謙信の後継者争い「御館の乱」の時代を中心に、宮本地区に近接する山城・三島谷城に伝わる落城伝説について、参加者の皆さんとディスカッションしながら講座を進めました。
資料整理ボランティア活動報告
まちなかキャンパス長岡で、東日本大震災避難所資料を整理しました。
今回も、長岡ロングライフセンター避難所(福祉避難所)の掲示物などを整理しました。
整理した資料からは、炊き出しや訪問演奏などを行う長岡市民の被災者支援のボランティア活動の広がりを読み取ることができました。
中越大震災から9年。文書資料室は長岡資料整理ボランティアと共に災害の記録と記憶を後世に伝えるための活動を行っています。
松本市文書館を視察しました
長野県の松本市文書館を視察しました。
松本市文書館は、平成10年10月1日に開館。平成元年から開始された『松本市史』の「収集した史資料は、市民が活用できるよう保存管理し、将来の市民のために伝えることができるように配慮する」という編纂の基本方針(「松本市史編さん大綱」より)に基づいて設置されました。
視察では、『市史編纂から文書館へ』(岩田書院)の著書もある小松芳郎館長から、文書館(ぶんしょかん)の所蔵資料・施設・活動などについて説明を受けました。
文書資料室では、こうした先進地視察をふまえて、長岡市の文書館構想の内部検討を進めています。
資料整理ボランティアの活動を行いました!
今回は、見学会も併せて行い、新メンバーの方が誕生しました。
次回の見学会は、10月19日(土)13:30より、まちなかキャンパス長岡にて行う予定です。
詳しくは市政だより10月号をご覧ください。あなたも参加してみませんか?
第8回 古文書解読講座を開講しました
講師には郷土史研究会会長・今井雄介先生を迎え、「粒々辛苦録」に描かれた村の暮らしについて読み解きました。
6月から始まったこの講座も、今回が最終回です。一般コース・入門コース併せて97名もの方にご参加いただきました。そのうち24名の方が皆勤賞でした。皆さま、お疲れ様でした。
来年もよりよい古文書解読講座を開催したいと思いますので、その際は是非ご参加ください。初心者の方のご参加もお待ちしています。
歴史資料所在確認調査を実施しました!
文書資料室では、地域に保存される歴史資料の現状を確認するため、中越大震災以降、歴史資料所在確認調査を毎年実施しています。
10月5日(土)・6日(日)に越路地域の調査を行いました。新潟県立文書館と共催で8月に実施した調査の補充調査です。
所蔵者のご協力を得て、越路地域に伝わる貴重な歴史資料の概要目録を作成することができました。
災害アーカイブスに関する記録を展示しています
10月23日で、中越大震災から9年になります。
互尊文庫正面入口のディスプレーを、災害アーカイブスに関する展示物に模様替えしました。互尊文庫にお立ち寄りの際は、ぜひ御覧ください。
文書資料室では、中越大震災など災害の記録を収集、整理、公開しております。これらの災害アーカイブスは、閲覧することが可能です。どうぞご利用ください。