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2021/03/22

素朴な疑問『長岡市史双書』ってなんだろう?Vol.4

| by 図書館管理者

こんにちは!アールです。


前回は、『長岡市史双書』は、『長岡市史』の最後の発刊年度である平成7年度末をもって終了するのでは?
なぜ、いまも続いているのか、その謎に迫ります。


『市史双書』存続のターニングポイントは平成10年度。長岡市史編纂の事務局であった
市史編さん室が解散する年度です。この年に刊行された『市史双書』は、No.38「長岡藩政史料集(5)御蔵と
御蔵役所」(以下、No.38)です。


         No.38

No.38の「はじめに」の前半部を結構長いですがそのまま掲載します。

「十年に及ぶ『長岡市史』の編さんと出版、市制九十周年記念事業の一貫である『ふるさと長岡
の人びと』の編さんも完了したので、組織変更により平成九年度末で市史編さん室は閉じました。
しかし、市史編さん時代に集められた十万点に及ぶ史料を市民の皆様に公開し活用していただく
ため、平成十年四月一日、互尊文庫内に文書資料室が誕生しました。
文書資料室では、長岡の歴史をより深く理解できるよう、編さん室時代の事業の一つであった
市史双書の刊行を継続することにしました。」

・・・とのことです。想定の範囲内の結論ですね。ただ、こういうのも一度はしっかり確認して
おくことが必要なのだと思うのです(個人的にはね)。

やっぱり『長岡市史双書』のスタートは、『長岡市史』の資料編・通史編を発刊するまでの間、
郷土の歴史への関心をたかめるための図書であり、調査の中間報告や、特色的で貴重な
資料集として、いろいろな形で続刊してゆくもの、という期間限定の刊行物の予定でした。
それが、刊行から8年も続き、一定の使命を果たしたのちも文書資料室が事業を引き継ぎ、
現在も継続している。先輩の奮闘に感謝です。

この志をしっかり引き継いで、今後とも『市史双書』の刊行を続けていく決意を新たにした次第です。


(終了)


17:30

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