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伊東多三郎文庫

<解説>
「伊東多三郎文庫」は、長岡市出身の歴史学者・伊東多三郎の旧蔵書である。
本文庫は、昭和62年3月に遺族より長岡市立中央図書館に寄贈され、図書・漢籍・国書・抜刷・ノート・備忘録等、約8,500点の資料を所蔵する。
晩年に自らが精選した論文集『近世史の研究』全5巻とともに、史料の精査、高度の学問性、豊かな郷土性を特徴とする学風や、温厚で篤実な人柄を伝える貴重な資料群である。
伊東多三郎は、明治42(1909)年2月10日新潟県古志郡富曽亀村亀貝(長岡市亀貝町)に生まれた。
旧制長岡中学校・旧制新潟高等学校を卒業。
昭和6(1931)年東京帝国大学文学部国史学科を卒業後、大倉精神文化研究所嘱託、同7年東京帝国大学史料編纂所嘱託、同29年4月東京大学史料編纂所教授、同44年3月停年退官、同年5月東京大学名誉教授となる。
その間、東京・名古屋・金沢・早稲田・明治・東北大学等で講師をつとめた。
その研究は、近世の文化・社会から幕政・藩政、さらに鉱山・貨幣など経済分野にも及び、学界に与えた影響も大きい。
また、郷土史の編纂にも積極的に取り組み、水戸市史編纂委員(主幹)、小千谷市史編集委員会監修、新潟県史編纂委員会顧問等を歴任した。
昭和59年10月29日に75歳で没し、出身地の墓地に眠る。
当文庫は、氏の卒業論文を出版した『国学の史的考察』をはじめとする単行本、論文の掲載誌、東京大学史料編纂所で担当した『大日本史料』『大日本古文書』『大日本古記録』『大日本近世史料』等の資料集、関係した自治体史等で、その著作類をほぼ網羅する。
収集されたその他の研究書・資料集、『日本歴史』『史学雑誌』等の史学関係の雑誌類をあわせると、本文庫により昭和期の日本史学史上の基本的な文献が揃うことになる。


<参考文献>

•「伊東多三郎年譜及著作目録」(伊東多三郎『近世史の研究』5、吉川弘文館、1984年)
•瀬谷義彦「伊東多三郎」(『国史大辞典』15上、吉川弘文館、1996年)
•井上慶隆「伊東多三郎 日本近世史の研究者」(『ふるさと長岡の人びと』、長岡市、1998年)


<略歴>(『ふるさと長岡の人びと』より)

 明治42(1909)年 2月10日 古志郡富曽亀村亀貝(長岡市亀貝町)に伊東三次郎の
 長男として出生
 大正10(1921)年 旧制長岡中学校入学
 大正14(1925)年 新潟高等学校文科乙類入学
 昭和6 (1931)年 東京帝国大学文学部国史科卒業。大倉精神文化研究所嘱託
 昭和7 (1932)年 卒業論文「国学の史的考察」刊行。東京帝国大学文学部史料編纂所
 嘱託
 昭和11(1936)年 史料編纂官補
 昭和17(1942)年 立教大学文学部など講師
 昭和19(1944)年 史料編纂官第13編部長
 昭和23(1948)年 近世史料第2部長
 昭和26(1951)年 第3研究部近世史料室長
 昭和29(1954)年 東京大学史料編纂所教授(~44年3月)
 昭和30(1955)年 以後東京・名古屋・金沢・早稲田・明治・東北大学文学部など講師
 昭和38(1963)年 小千谷市史編修委員会監修
 昭和51(1976)年 新潟県史編纂委員会顧問
 昭和56(1981)年 「近世史の研究」第1冊刊行(第5冊まで)
 昭和59(1984)年 10月19日、死去