素朴な疑問『長岡市史双書』ってなんだろう?Vol.3

こんにちは。アールです。

前回は非常に中途半端なところでおわりました。
続きです。


No.1のページをめくると、『長岡市史双書』刊行の目的がきわめて答えに近いこと
が書いてある。ものすごく長いですが、そのまま掲載します。


「いま、新しく編さんしている「長岡市史」は、広く市民に親しまれる内容で、市民の郷土に
対する愛着の気持をいだいてもらうためと、大切な歴史資料を後世に継承し、あわせて、文化・教育の向上に
役立てることを目的としています。

この「市史双書」は、この趣旨に沿って、資料編・通史編を発刊するまでの間、郷土の歴史
への関心をたかめるための図書であり、調査の中間報告や、特色的で貴重な資料集として、
いろいろな形で続刊してゆくものです。」


うーん、これを見ると、『長岡市史双書』は、『長岡市史』が発刊されるまでの間、(恐らく『長岡市史』を
補完するものとして)シリーズ物の資料集として刊行していくことを目的としていたことがわかる。


ここで、『長岡市史』の発行年を整理してみよう。


通史編 上巻             平成8年(1996)3月29日
      下巻             平成8年(1996)3月29日
資料編 1(考古)           平成4年(1992)3月31日
      2(古代・中世・近世1)  平成5年(1993)3月31日
       3(近世2)          平成6年(1994)8月31日
       4(近代1)          平成5年(1993)3月31日
       5(近代2・現代)      平成6年(1994)3月31日
別 編 民俗                       平成4年(1992)2月29日


平成4年の別編を皮切りに平成8年通史編発行まで
全巻を刊行するまで5年かかりました。


『長岡市史』の最後の発刊は、平成8年3月29日か。当初の目的でいえば、平成8年で
『長岡市史双書』の役割は終わりだろう。では、なぜ今もこのシリーズは続いているのか?

(つづく)