これまで当たり前だった、県外の美術館へ足をのばして様々な作品を鑑賞する、ということが気軽にできない世の中になってしまいました。そこで本展では、長岡市内の施設や個人蔵で、日ごろ鑑賞する機会の少ない作品を一堂に集め、皆さんに楽しんでいただこうとの想いから、この展示を企画しました。
若井 宣雄/「調理場の静物」
今は懐かしい洋食店「小松パーラー」のキッチンを描いたといわれています。
富川 大塊 / 漢詩句 六曲一双屏風
当館で所蔵している長岡市指定文化財です。
多田 清虹/栃尾風景
作品は美里絵と呼ばれ、素材は自宅周辺の身近な場所でとれた草花などです。
身近な素材から驚くような作品が次々と生まれています。
長岡大学コレクション 十分杯
十分杯とは、なみなみ注ぐとすべてがこぼれるしくみになっています。長岡藩三代藩主牧野忠辰(ただとき)が、この十分杯の満つれば欠くということばに感銘を受けたといわれ、そののち、初代長岡市長を務めた牧野忠篤が、陶芸家宮川香山に依頼して作らせた酒杯です。
展示室Ⅰ・Ⅱあわせて日本画(大矢紀、三輪晁勢ほか)・洋画(新保兵次郎、桐生照子ほか)・書(山本五十六、与謝野晶子ほか)・工芸(栃尾てまりなど)など58点を展示。特別企画として、「栃尾の手織物と絹文化2021」を展示室Ⅱでコーナー展示しています。